今日から大型トラックの最高速度を時速90km以上出せないようにする速度抑制装置の装着が義務付けられました。目的は当然高速道路などでのスピードオーバーによる事故防止と言うことなのですが、合流や追い越し時にもそれしか出せないとなると渋滞などが増えるのではないかとも考えられます。
実際に鹿児島県トラック協会が同装置を付けたトラックで東京までの運転時間を計測してみたところ、平均時速70km程度で、5時間以上も余計に時間が掛かったそうです。これらのことを踏まえて、鮮魚などの輸送を10月から船や貨車に切り替えることを計画しているところが増えているそうです。
それに既に施行されている「
自動車NOx・PM法の車種規制」や10月1日からは東京都が開始する「
ディーゼル車規制」など、国内貨物物流の9割以上を占めるトラック運送業者の経営はとても厳しくなりそうです。
確かに排気ガスや騒音、振動などが減り、運転をしていても前方視界を妨げるトラックが少なくなれば嬉しいのですが、単にそれだけの問題ではないような気がします。