込江保次税理士事務所■横浜市栄区・鎌倉市大船

平成１５年度の確定申告が終了しました。栄区役所などで無料相談の担当をさせていただいきました分も含めますと１００件以上の申告書を作成したことになりますが、その中からいくつか気がついたことを書いてみます。
不動産の譲渡について損益通算や繰越控除が廃止の方向となりそうなために年末を中心に駆け込み需要があったのか、その関係の相談が目に付きました。現国会で審議中ですが、今年１月１日に遡っての施行となりそうなので、来年以降の確定申告でもこの関係、特に居住用不動産の譲渡については注意が必要でしょうし、出来ることならば譲渡をされる前にご確認をされることをお薦めします。
また、昨年から施行された株式の譲渡関係については、今回が初めての確定申告だったことに加えて、株価の上昇などもあったためか、多くの相談がありました。特定口座を選択されると申告が簡単になりますので、ご検討されてみるのは良いかも知れません。
今年４月１日から改正となる消費税については、意外なほどに話しが聞こえてきませんでした。個人事業者は早くても来年１月１日からの事業年度、即ち再来年の確定申告からの適用となるためにまだ先の話と言う感じなのでしょうか？　しかし実際には、消費税は２年前の事業年度の売上高が影響しますので、今回の平成１５年分の売上高が１０００万円を超えていると平成１７年は課税事業者になりますからご留意ください。
これは毎年のことですが、３月１５日の期限が近くなりますと税務署も非常に混雑しますし、時間がなくなると余裕もなくなりついつい焦ってしまいますので、月並みですがやはり早め準備をされるのが良いかと思います。