実際に使ってみての感想は、やはり「使いにくい」と言うことです。
とにかくインターフェイスが悪いので、何をどうすれば良いのかが直感的にわからず、またセキュリティの問題もあるのでしょうけれども、いちいち大がかりな印象が拭えません。
もっと簡単単純にできないものか?と思います。例えばPDFファイルでセキュリティを掛けるようにして、それを所定のアドレスにメールで添付して送るとか、Webサイトからアップロードの形で送信する程度ですと随分と簡略化されてわかりやすいのではないでしょうか?
そのようなシステムにしますと申告書ソフトにも依存しませんし、例えば送られてきた申告書に手書きで記入したものをスキャナーで取り込んで送るなどという方法でもできるわけですから、納税者の負担は随分と減って、取り組みやすいのではないかと思います。
勿論電子申告にも良いところはあります。
それは税務署へ提出に行かなくて良いことです。
最近何度も書いておりますようにこの時期はとても混んでいますし、近隣道路や駐車場は渋滞していて不便です。それに行く時間も削減できますし、郵送する場合の送料も要らなくなります。
今後の課題は、長所を活かすためにも、不便な部分を少しずつでも改良することでしょう。
そして収受印を押された控えが無いことで、金融機関など公的書類を求める機会に対応できるような形態を用意してもらいたいですし、求める側にも代替書類を認めてもらえるような環境作りは必要だと思います。
(現状の「電子申請等証明書」は、PC上で見られるデータが原本であり、それを紙に印刷すると写しだそうで、使い勝手が良くないと思います)
鈴鹿税務署では確定申告の際にパソコンでの作成を強制されたとの苦情が殺到したようなこともあり、電子申告の普及は国税庁からの一方的なものではなく、社会全体が取り組めるようになることが大切なのでしょう。
しかしまずは何よりも
e-Taxソフトの使い勝手をもっと良くしてもらいたいと思います。
使っている人(税理士や納税者)に直感的にわかるものでは無いというのが現状の仕様であり、プログラマはそれを単にコード化するだけですから、やはり作っている人(仕様を考える人)がもっと使う人の立場になって誰にでもわかりやすく使えるような仕様を考えて欲しいと思います。
そのためには使っている人の声をもっともっともっと聞くことも必要なのではないでしょうか?
e-Taxのサイトでは
e-Taxシステムの利用に関するアンケートを行っておりますので、お使いになられた方は1人でも多くの声を国税庁に届けてください。そして早く誰にでも簡単に使えるようなわかりやすいシステムができますように。