源泉徴収票というのは、給与所得者が、その年の収入を証明するための書類です。
どんなことが書かれていて、それらの金額にはどのような意味があるのか、意外とご存知でない方が多いように思います。
会社などで年末調整をしてもらって、その結果が正しいことを確認するのも大切ですし、医療費控除などで確定申告をするにも、書かれている内容がわからないと申告書の作成ができません。
簡単ですけれども、源泉徴収票の各欄の説明をします。
- 年分
- 何年分のお給料についての源泉徴収票かです
今回の年末調整や確定申告では「平成20年分」となります
- 住所又は居所
- 給料の支払いを受ける方の住所です
- 氏名
- 給料の支払いを受ける方の名前です
会社によっては社員番号や役職なども記載している場合があります
- 支払金額
- その年中に支払われた給与と賞与の支払総額です
社会保険料や源泉所得税などが天引きされる前の金額で、通常通勤手当は含まれません
- 給与所得控除後の金額
- 4.の支払金額から給与所得控除額を控除した後の金額です
年末調整が済んでいない場合は空欄になります
- 所得控除の額の合計額
- 以下の8〜16、19〜22などの所得控除額の合計です
年末調整が済んでいない場合は空欄となります
- 源泉徴収税額
- その年に支払う所得税額です
年末調整が済んでいて、医療費控除など確定申告の必要がなければ、この金額がその年分の所得税額になります
- 控除対象配偶者の有無等
- 所得控除の対象となる配偶者がいるかどうかを確認します
- 配偶者特別控除の額
- 配偶者特別控除として所得控除した金額です
- 扶養親族の数
- 配偶者以外の、所得控除の対象となる扶養家族の人数です
- 障害者の数
- ご本人以外の、所得控除の対象となる障害者の人数です
- 社会保険料等の金額
- 社会保険料控除として所得控除した金額です
給与からの天引きされる健康保険料、厚生年金、雇用保険料の他、自分で支払った国民健康保険料や国民年金、国民年金基金なども対象です
- 生命保険料の控除額
- 生命保険料控除として所得控除した金額です
その年中に支払った生命保険料の金額ではありません
- 地震保険料の控除額
- 地震保険料控除として所得控除した金額です
その年中に支払った地震保険料の金額ではありません
- 住宅借入金等特別控除の額
- 住宅取得控除として税額控除した金額です
- 住宅借入金等特別控除可能額
- 住宅取得控除として本来税額控除することができる上限額です
- 国民年金保険料等の金額
- 12.の社会保険料等の金額のうち、対象となった国民年金保険料などの金額です
- 配偶者の合計所得
- 9.の配偶者特別控除の額の根拠となる配偶者の合計所得金額です
- 個人年金保険料の金額
- 13.の生命保険料の控除額のうち、対象となった個人年金保険料の金額です
- 旧長期損害保険料の金額
- 14.の地震保険料の控除額のうち、対象となった旧長期損害保険料の金額です
- 摘要
- 配偶者や扶養家族の続柄と氏名が記載されます
中途入社の場合は前職の会社名、住所、給与支払額、社会保険料、源泉所得税額などが記載されます
- 中途就・退職
- 年の途中での就職や退職の場合は、その就職または退職の日付が記載されます
- 受給者生年月日
- 給料の支払いを受ける方の生年月日です
- 支払者
- 給料の支払いをする会社などの住所と社名や名称、そして電話番号です